お待たせ致しました、ついにインタビュー第2回目になります。
前回は、鈴木さんの情熱の源を聞くことが出来ました。
今回は、どんな話か?
鈴木さんのコーチでもあり、メンターでもある伊藤守さんの話から始まります。
では、どうぞ。
稲垣: | 伊藤さんの話にちょっと戻るんですけど、よっちゃんにとって、伊藤さんは、いわゆるメンターといったら言い過ぎですかね。コーチ? |
鈴木: | まあでも、本田健さん流に言えば、メンターでしょうね。 コーチよりメンターでしょうね。 |
稲垣: | ここにくるまでに、伊藤さんに教えてもらったことも結構あると思うんですけど、その中で印象に残っていることは。 |
鈴木: | もちろんたくさんあるんですけど、コーチとして教えてもらったこと、経営者として教えてもらったこと、一般社会人として教えてもらったこととかいろいろありますよね。 いろいろある中で、一番は何かと言われると……。最近の言葉ですごく印象に残っているのは、「若さをあきらめちゃだめだ」みたいなことかな。 |
稲垣: | 若さをあきらめちゃだめ。 |
鈴木: | だから、ある時点で、こういうふうに太ってもしようがないかなとか、肌がこうなってもしようがないかなっていうふうに、人ってどこかあきらめることがあるんですけど、でもあきらめた瞬間に加齢が始まる。物理的な加齢が始まるという。う~ん、これはでも枝葉末節かなー? |
鈴木: | そうだ。例えば大きいところで言うと、やっぱり教えてもらったのは、自責。 |
稲垣: | 自責……、自分で責任を負う。 |
鈴木: | そうですね。全部自分次第で状況は変わりうる。自分で自分の感情も、自分の思考も、自分の行動もすべて選択できるというのは、ベースになることで、なかなかそれができないときもいっぱいあるんですけど、一番受け取っているメッセージなわけですよね。 例えば、ゴルフに伊藤さんと一緒に行くと、いちいちそこにこだわるのが伊藤さんで。パターを打って外すとするじゃないですか。「誰だ、打ったのは」って自分で言ってるわけですよ。でも、その一方で「誰だ、打ったのは! おれだなぁ……」みたいな。で、必ず他責になびくような言葉を吐いた後に、必ず自責で修正するというぐらい、自責に対するこだわりがある。 |
稲垣: | なるほど。すごいですね。結果は自分から発信しているというか。 |
鈴木: | そうですね。 |
稲垣: | 自分次第で変わってくる。 |
鈴木: | そう、変わってくる。 全然違う話なんですけど、僕、基本的にはすごく楽観的なほうだと思うんです。基本的に自分の人生に不幸は起きないと思っているタイプなんです。 昔、なかなか業績が上がらなくて、うまくいかなくなったとかったときのことなんですけどね。経営者と中華料理屋さんで、円卓を囲んでいた時に、隣に座った経営者が手相を見れる人だったんですね。で、「手を見せてごらん」と言われたので見せたら、何かこれしかない理想的な手相なんだそうです。 手をぱっと見せたら、「これは、おまえ、何をやってもうまくいく手相だな」って言われて。自分にとってすごくインパクトがあって、あっ、なんだ、何をやってもうまくいくんだとすごく気楽になった感じがしたんです。 もともと楽観的なほうなんですけども、輪をかけて楽観的にしてくれたというのがあります。 |
稲垣: | なるほど。何をやってもいいんだと。広がった感じ? |
鈴木: | うん、広がった感じ。スタッフにも、「鈴木さんといると、とりあえずいいことが起きそうだ」ってよく言われるんです。僕は、立場上一応いろいろマネージメントをしていますけど、あなたの奥さま(稲垣陽子)ほどじゃないですけど、ザックリ系なんです。ザックリ系なんですが、わきで押さえてくれる人もいるので。ただ、僕の役割というのはザックリで、「なんとかなるよ」っていうふうにもっていくのが仕事なんですよ。会社に後から入ってきた人ってみんなロジカルに詰めようとするわけですよ。僕の場合はロジカルに積み上げないので、「まあ、キリがいいからこのぐらいじゃない」と言うと。みんなに「えっ、でももう少し緻密に」って言われるんだけど、僕は「大丈夫だよ、行くよ」と言うと、みんな洗脳されてくるんですね。どうも、大丈夫らしいって。それで、コーチをやってゴールに行かなかったことはないんですよ、今まで。 |
稲垣: | すげぇなぁ。 |
鈴木: | うん。だから、全部売り上げをぴったし達成しているんです。 |
稲垣: | ぴったし。 |
鈴木: | ええ。 |
稲垣: | すごいねぇ。 |
鈴木: | だから、コーチエイというか、それこそ奥さんとやっていたころ(1998年)から、法人事業を始めてから設定したゴールを外したことは一回もないんですよ。ほとんどぴたっと達成している。とりあえず今年もそれでいきそうだし、楽観的というのは大事じゃないかな。 |
稲垣: | 今の目標はそれになるというわけですね? |
鈴木: | そうです。会社の目標で、2010年に200人というのがあるんですよ。で、売り上げは、今***億円あるんですけど、丸ノ内に居を構えるというのが、今のビジョンなんです。 で、グローバルコーチングパートナーという考え方で、アメリカのコーチとのネットワークを持って、外資系の企業に来ているアメリカ人をちゃんとフォローしていくとか、ネットワークをつくっていく。それをアメリカとか中国という展開まではもっていきたいなと。 |
稲垣: | 中国にもコーチングが入りましたよね。 |
鈴木: | ええ、入ってきているみたいなんでね。 |
稲垣: | 昔、よっちゃんの夢に「将来は海の見えるビルの最上階で・・」という夢があったじゃないですか。その辺ちょっと、自分の将来の夢というのはどうかと。 |
鈴木: | 自分の夢? 会社の中で例えば丸ノ内に引っ越したら、海の見える側にいるのと、小さくてもいいので自分の部屋があったらいいなと思いますが、その先は、自分のビジョンとなると、45歳ぐらいまでは見えるんですけど、その先はどうなるのかなというのは、まだ考えてないんですよ。 そこも、いずれ機会があったら、コーチがいるので話したいなと思ってるんですけど、今ところその先の、個人のことは今ははっきりしない感じだな。 |
稲垣: | だから、今は会社にコミットという部分ですよね。 |
鈴木: | 結構会社がすべてという感じがあるので、というとお母ちゃんに怒られちゃうけど。 |
稲垣: | いや、いや、かっこいいですよね。 |
鈴木: | あまり切れ目がないですから、週末とか、平日とか。ここからここまで会社でやるとかじゃなくて、ずっと同じスペースの中でやっている感じがするんです。 |
稲垣: | 今もやっぱり遠くへ行って、講演だったり、コーポレートコーチングをやったりしているんですよね。 |
鈴木: | 稼働はすごく減らしていて、三年前が年間200日ぐらいだったんです。二年前は150日で、去年は100日ぐらいまで落としているんです。今年はもっと70~80日ぐらいまで落とそうかなと思っています。僕が出て行ってしまうと、一つは会社の経営が難しくなっちゃうことと、あとは僕と話したい人がスタッフでいるじゃないですか、決裁が欲しかったりとか。だから、会社にいないと弊害がいろいろあるんです。だから、稼働は減らしています。 |
稲垣: | これから大きくしていくんだったら、なおさらですよね。 で、今やっているのは・・・? |
鈴木: | 講演、研修、エグゼクティブ。 |
稲垣: | の3つぐらい。 |
鈴木: | いわゆる生産活動ということでは、この3つですよね。今、比重がどっちかというと講演と、エグゼクティブコーチングです。うちの会社も、企業研修はみんなが行くんですけど、講演はやっぱり一番難しいんですよね。 |
稲垣: | へー、そうなんですか。 |
鈴木: | 研修よりも講演のほうが難しいと思います。だから、講演ができる人間はそんなにいないです、うちは。大体僕か伊藤さんが行くことがほとんどなんです。なので、ここぞというときに出てくるという。例えば、ある企業に入るキックオフで、まずは講演を役員にしてほしいというときに出て行ったほうが効率はいいかなと。 |
稲垣: | なるほど。話は変わりますが、そんな、よちゃんの話が今度身近で聞けるので、【日本コーチ協会東海チャプター2月勉強会】楽しみにしています。 |
鈴木: | 2月のね。 |
稲垣: | みんなが楽しみにしていますよ。 |
鈴木: | そうですか。期待にこたえなきゃいけない。頑張りますね。 |
と、いったところで、第2回目は終了になります。
成功者は自分自身の性質を捕らえて、それをうまく活かしているというのがありますが、まさに自分の持っている楽観性を組織の成果にまで結び付けているところはすごい。
その自分自身をコーディネートしていくセンスがすごいと思いました。
あと、メンターの存在の大きさや、鈴木さんの夢へ向けて現実的に取り組んでいる姿勢に触れて、またまた触発された私です。
ここまで読んで、皆さんは、どのようなことを受け取ったでしょうか?
次回は、なんと、出す本すべてが売れている鈴木さんに本を書くコツを聞くことが出来ました。
これは、必見です。